内心処罰の違憲立法・「共謀罪」法案を閣議決定・「密告」の奨励 国民監視強まる
2017年3月22日(水)
内心処罰の違憲立法
「共謀罪」法案を閣議決定
「密告」の奨励 国民監視強まる
「共謀罪」の対象犯罪は277にのぼり、2人以上で犯罪の実行を「計画」するだけで処罰の対象となります。「思っただけでは犯罪にならない」という近代刑法の原則の大転換です。
政府は「テロ対策」を「共謀罪」導入の口実にしてきました。しかし当初の政府原案には「テロ」の文言はなく、説明との食い違いが指摘され、最終案になって「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」の文言が挿入されました。
他方、「目的」を規定した法案1条には「テロ」の文言はありません。本来の立法理由は「国際組織犯罪防止条約」の批准にあり、「テロ対策」の説明には矛盾があるためです。