共産党小池晃書記局長は13日の記者会見で、参院選香川選挙区(改選数1)で同党公認候補予定者について民進党香川県連が自主投票の方針を決めたことに対し、「自主投票だから(共産党候補に)投票しないと決めたわけではない。これは前進だ」と前向きに評価する考えを示した。

 民進、共産、社民、生活の野党4党は参院選の「1人区」(改選数1、32選挙区)全てで候補を既に一本化。香川は全国で唯一、共産党に一本化され、社民党が支持、生活の党が推薦を決めた。

 小池氏は自主投票とした民進党の方針について「各支部段階での対応は任せることになっており、野党共闘を進め、与党を少数に追い込むと確認している。前向きな方向になっていくはずだ」と強調した。

 民進党内では保守系議員を中心に共産党支援に対する抵抗感が根強い。一方で、16日には共産党との連携に積極的な安住淳国対委員長共産党志位和夫委員長らとともに現地で同党候補予定者を応援する予定。小池氏は「4党で並んで訴える時には共通する政策を中心にするなど工夫もしていく」と述べ、民進党に配慮する