伊藤さん、遺体で発見される!
なぜ、連れ去られたのだ。なぜ、命が脅かされる目にあわなければならなかったのか。「お茶好きのアフガン人が毎日飲むお茶を少しずつでも自給できるように」「サツマイモを腹いっぱい食べてもらいたい」。とそんな願いをこめ、仲間とともにアフガニスタンで農業支援に力を尽くしていた伊藤和也さん。31歳。しかし、武装集団は拉致しました。伊藤さんの献身振りを知る村人たちが、懸命に釈放を求めたにもかかわらず。なんという非情。なぜ、連れて行ったのだ。ひたすらアフガンの未来のため働く人さえ襲って恥じない武装集団には、聞くだけ無駄なのか。「誰もが行きたがらない所に行き、誰もがやりたがらないことをする」。伊藤さんが入るペシャワール会の合言葉だそうです。旧ソ連の侵略以来、30年近くにわたって戦乱のやまないアフガン。
静岡県の短大やアメリカで農業を学んだ伊藤さんも、5年前、「どうしても行かなければ」と心に決め、旅立ったのでしょう。ペシャワール会の代表、中村哲医師が今年6月の会報に載せた報告を読みぞっとしました。「『日本軍派遣検討』の報が伝えられるや、身辺に危機を感ずるようになった」「(日本が兵力を派遣し)少なくともアフガン東部で親日感情をつないできた糸が切れると、自衛隊はもちろん、邦人が攻撃にさらされよう」。
アフガン人から、「最大の民生支援国」と好感をもたれてきた日本。ともに収穫を喜んだ伊藤さんの帰りを、村人たちが待ち望んでいるのに。
静岡県の短大やアメリカで農業を学んだ伊藤さんも、5年前、「どうしても行かなければ」と心に決め、旅立ったのでしょう。ペシャワール会の代表、中村哲医師が今年6月の会報に載せた報告を読みぞっとしました。「『日本軍派遣検討』の報が伝えられるや、身辺に危機を感ずるようになった」「(日本が兵力を派遣し)少なくともアフガン東部で親日感情をつないできた糸が切れると、自衛隊はもちろん、邦人が攻撃にさらされよう」。
アフガン人から、「最大の民生支援国」と好感をもたれてきた日本。ともに収穫を喜んだ伊藤さんの帰りを、村人たちが待ち望んでいるのに。